以前からなにかと注目されている小型の風力発電機ですが、実際に普及させるには、製造や設置コスト、メンテナンスコストの大幅な合理化が欠かせません。
1社だけで発電システム全体を開発するのは、色々とハードルが高いものがありますし、広く普及させようと思えば、全国中に販売網やサポート体制を構築する必要もでてきます。
これらの問題を解決して、低コストで風力発電機を設置できるようにするには、風力発電システムを部品単位で「統一規格化」する必要があると思います。
専門的なことはわかりませんが、部品単位に分けるとするとこんな感じでしょうか…

A社のブレードにB社の発電機、C社のコントローラ…といった具合に、異なるメーカーの部品同士でも組み合わせ可能にします。
メーカーは規格に沿って風力発電機を設計、製造する事になりますが、必ずしもシステム全体を扱わなくても良いことになります。
取り付け台(タワー・ポール)だけを専門に作るメーカーとかあっても良いわけです。
メーカーはそれぞれの得意分野を生かして、参入することができます。
また、街路灯などのメーカーは、風力発電機を取り付け可能な街路灯といったような構造物も容易に設計できるようになります。
部品レベルで規格化しておけば、後々のメンテナンスも安心です。
万一故障してしまったり、寿命を迎えた時は、壊れたパーツを新品に交換するだけです。
どのメーカーの部品を使っていても、設置も修理も同じ手順で行えるので、メーカーごとに専門知識を持った技術者を派遣する必要はありません。

規格化されていれば、将来発電量を増やしたくなった時も、発電機の増設やより高効率なパーツへの交換が容易になります。
あとは、パーツごとに性能の測定方法を定めて、メーカーはその測定結果(性能数値)を公開するようにします。
これらの風力発電機のパーツ(またはセット)は、全国の家電量販店や、ホームセンターなどで取り扱うようにすれば、メーカー自身が大規模なプロモーション等を行わなくても、一般のユーザーが購入しやすくなるのではないかと思います。